シマノサポートクオリティSHIMANO SUPPORT QUALITY

Rod Quality

想像することが修理の原点。 Rod Quality

進化する製品に合わせ、
メンテナンスも進化し続ける。
釣り人にとって「竿」とは、侍の「刀」も同然。魚と対話するために最も強靱かつ繊細であるべきタックルです。常にフィールドの最前線で酷使されるゆえに「竿折れ」などの修理需要も高く、スタッフひとりひとりがどの釣種の竿にも修理対応できるように日々修理技術の向上に努めています。その具体的な取り組みのひとつとしておこなっているのが、新製品の勉強会。竿のスペックや仕様は日々進化していくため、新製品が出るたびに構造やパーツの仕組みについてチーム間で知見を共有しています。製品の進化に合わせて、修理する人間も共に進化していかねばなりません。近年特に高い技術が求められているのは、ガイドの足に施す「糸巻き」の技術です。ベースの糸に加えてデザインアクセントとなる「金の糸」を挟みながら巻いていく作業は、まるで伝統工芸品を織りなす職人のような特殊技術が求められます。竿によっては、1時間以上かけて修理することもあります。それもすべて、「お客様満足度100%」を目指す上での必然的要素なのです。
絶妙なフィーリングは「微調整」から生まれる。
シマノカスタマーセンターには、糸巻ガイドの厚塗り塗装だけを専門におこなうスタッフがいます。修理を施した後、最後に施す「吹付塗装」に高い技術が求められるからです。修理に出される竿は経年変化しているものが多く、ひとつとして「全く同じ色の竿」は存在しないため、現状のお客様の竿の色味に合わせて一色一色つくっていきます。お客様の竿をパレットの真横に並べながら、ジャストな色に少しずつ調色していくことで、バランスの取れた自然な仕上がりを追求しています。また、私たちは研磨技術にもこだわっています。3本継ぎの竿の場合、継ぎ手をつなぐときに「ストン」とはまるのではなく、「すーっと」徐々にとまっていくレベルの精度で仕上げること。これがシマノ品質です。釣り人の気持ちを高める意味でも、竿が心地よく入っていく感覚を想像しながら直すことが大事だと考えています。継ぎ手を何度も研磨し直すのは地味で時間のかかる作業ですが、この微妙な調整なくして最高のフィーリングは生まれないのです。

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