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自動膨張式フローティングベストの基礎知識

推奨表

ライフジャケット推奨表

推奨表

  1. 船検登録の対象となる小型船舶での船釣りには、日本小型船舶検査機構性能鑑定適合品レジャー用ライフジャケット(固型式)は使用できません。
  2. 日本小型船舶検査機構性能鑑定適合品レジャー用ライフジャケット(固型式)は、小型船舶の法定備品として使用できません。
  3. 限定沿海区域とは、港などの平水区域から最強速力で2時間以内に往復できる沿海区域内の水域をいいます。沿岸区域とは、沿海区域内の本州、北海道、四国及び九州並びにこれらに附属する島の各海岸から5海里以内の水域と平水区域に限定された水域をいいます。平水区域とは、湖、川及び港内の水域のほかに東京湾など50を超える水域が定められています。
    これらの水域は、年間を通じて比較的静穏で、地理的には陸岸により囲まれていて、その開口は直接外海に面して大きく開いていないことなどの波や風の影響が少ない水域をいいます。
  4. 旅客定員が12名を越えない船舶かつ航行区域が限定沿海区域・沿岸区域又は平水区域の場合はタイプDも着用義務に対応します。
  5. 不沈性能、緊急エンジン停止スイッチ及び音響信号器具(笛、ホーン等)を有しており、航行区域が限定沿海区域・沿岸区域又は平水区域の場合は、タイプFも着用義務に対応します。
  6. 不沈性能、緊急エンジン停止スイッチ及び音響信号器具(笛、ホーン等)を有しており、航行区域が平水区域の場合はタイプGも着用義務に対応します。
  7. 着用義務違反にはなりませんが、渡船(磯等渡し)を利用する場合は浮力7.5kg以上のライフジャケットを推奨します。
  8. ライフジャケットの各タイプ及び12歳未満での使用の詳細については、国土交通省又は日本小型船舶検査機構のHPをご覧ください。

脚注

  • ※1 磯での釣りには固型式ライフジャケットをおすすめします。外洋に面した沖磯など、潮流が速く、波の荒い磯場がメインとなる場合は、L1をおすすめします。
  • ※2 外洋に面した沖堤をメインにする場合は、L1をおすすめします。
  • ※3 渡船を利用しない、防波堤、筏・カセ、海釣り施設の場合はタイプG及びL3の着用もおすすめします。
  • ※4 波が高い場所で釣行される場合にはL2のご使用をおすすめします。
  • ※5 琵琶湖や霞ヶ浦のような大型淡水域では、L2のご使用をおすすめします。
  • ・国土交通省の規定する型式及び日本小型船舶検査機構の規定する性能鑑定の詳細については、国土交通省及び日本小型船舶検査機構にお問い合わせください。
  • ・各ライフジャケットの個別の性能・安全性等につきましては、各ライフジャケットの販売・製造元にお問い合わせください。

ライフジャケットを安全にご使用頂くために

  • ・取扱説明書を必ずご覧ください。
  • ・ライフジャケットは使用前に自主点検が必要です。特に膨張式ライフジャケットは、1年に1回は販売店等を通じてメーカーに定期点検を依頼してください。詳しくはシマノHPをご確認ください。
  • ・ライフジャケットを着用する際は、ファスナーなどをしっかりと閉めて着用してください。締具(胴部や肩ベルト)、股ベルトを有しているライフジャケットは、身体にフィットするように締具を調整し、股ベルトはしっかりと付け着用してください。
  • ・夏季と冬季では衣服などの厚みにより、着用サイズは変化します。都度調整してください。
  • ・ご自身の身体にあったライフジャケットをお選びください。
  • ・浮力表示はポケット等に何も入れていない状態の浮力です。
  • ・メタルジグやオモリなどを入れすぎると浮力性能に影響が出ますのでご注意ください。
  • ・釣り用途以外の場合は、それぞれの目的や使用環境に応じたライフジャケットをご使用ください。

◯ 一般社団法人 日本釣用品工業会 2018.7 改定
(注意⑤・⑥・⑦、並びに脚注※3)

各部分の名称について

こちらでは、自動膨張式フローティングベストの各部位の名称について、ご説明いたします。
ご参考いただきます様お願い申し上げます。

自動膨張式フローティングベスト 各部位名称図

下記写真を参考に、自動膨張式フローティングベストの基本的な部位の名称についてご説明いたします。

各部位名称図

自動膨張装置図

自動膨張装置図

自動膨張装置図(VF-051K)

自動膨張装置図(VF-051K)

自動膨張装置図(VF-053U)

自動膨張装置図(VF-053U)

点検・修理について

自動膨張式フローティングベストがいつでも完全な状態で機能を果たすために、 使用前の自主点検と共に定期点検を行ってください。(ご購入後は1年に1回の点検をおすすめします。)

自主点検要領

安全に使用するためには、使用前に必ず次の点について点検し、異常がある場合は使用しないでください。

番号 点検部位 点検方法 点検内容
1 気室、外側カバー 目視検査 傷等の異常がない事
2 縫製部分 目視検査 ホツレ、糸切れのない事
3 面ファスナー 目視検査 ホツレ、外れていない事
4 ベルト 目視検査 傷等の異常がない事
5 バックル 目視検査 壊れて損傷していない事
6 救命衣全体 目視検査 収納状態で気室が膨らんでいない事
7 自動膨張装置 目視検査 壊れて破損していない事
8 補助送気装置 目視検査 壊れて破損していない事
9 気室 漏洩検査 穴が開いて空気が漏れない事
10 引き手 目視検査 救命衣から表(外)に出ている事
11 炭酸ガスボンベ 目視検査 封板に穴が開いていない事
12 炭酸ガスボンベ 目視検査 膨張装置にしっかりとネジ込まれている事
13 スプール/カートリッジ 目視検査 膨張装置内にきちんと装着されている事
14 スプール 目視検査 内部に巻かれている紙が溶解して切れていない事
15 安全ピン/シールピン/インジケータークリップ 目視検査 膨張装置にきちんと取り付けられている事
16 安全ピン/シールピン/インジケータークリップ 目視検査 折れていない事
17 ボンベインジケーター 目視検査 色が緑色になっている事
18 カートリッジインジケーター 目視検査 赤色のカートリッジインジケーターが見えていない事
  • ※2 自動膨張式フローティングベストの外側、内側の縫製部分をご確認ください。
  • ※9 (気室漏洩検査)補助送気装置で気室に空気を吹き入れます。次に空気で膨らんだ気室を水槽などに浸け、
     気室から気泡が出ていないかを確認してください。
     (気室に穴が開いている場合、水に浸けると気泡が発生します)
  • ※12 (炭酸ガスボンベ目視検査) 炭酸ガスボンベのネジ込みは、
     ボンベの封板が膨張装置のボンベネジ込み口の底にあるパッキンに当たってから、
     更に1/4~1/2回転させ、しっかりとネジ込んでください。

上記1から9の異常を発見したときは、使用をやめ、直ちにお近くの販売店を通じて点検修理を受けてください。
装置及び部品の破損等により重大な危険を招く恐れがあります。

お近くの販売店はこちらをご参考ください。(全国釣具店情報へ)

定期点検要領

定期点検は、お近くの販売店を通じてご依頼ください。(有償にて承っております。)
また、点検修理や保守・定期点検・費用などについてのご質問は、お近くの販売店までお問い合わせください。

お近くの販売店はこちらをご参考ください。(全国釣具店情報へ)

費用に関してはこちら

対象製品一覧

下記製品一覧からお手持ちの製品を選択し、ご希望の作業内容・納期等をご確認ください。

ネックタイプ自動膨張 ウエストタイプ自動膨張 磯用自動膨張 手動膨張

VE-051B

VE-351C

VE-190D

VE-351A

VE-051D

VF-052F

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VF-351F

VF-352F

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VF-051G

VF-052K

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VF-251I

VF-053U

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VF-051K

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修理・保守点検の流れ

保守・点検及び修理のご用命の際には、お近くの販売店へお持ち頂き、弊社アフターサービスにお送り頂くことになります。
保守点検及び修理の対応内容&費用表の中のコースを店頭にてご指定ください。

  • ※なお、お預かりいたしました製品に異常が見つかった場合には、点検・交換を行わない場合がございます。
  • ※修理が必要な場合、製品を確認後その度合いに応じて、修理見積もり費用をご提示致しますが、損傷の程度により修理が出来ない場合もございます。
  • ※修理の場合、修理のみでのお取引はできません。(必ず精密点検を行います。)
保守・点検及び修理に関するフローチャート

フローチャート

各作業項目の内容

アフターパーツ交換のみ

当社指定のアフターパーツ(ボンベ・スプール・安全ピンセット)の交換作業のみを行います。
膨張装置の動作確認を含む基本機能の精密点検を行いません。

精密点検

カバー布ベルト、気室と補助送気装置、自動膨張装置とボンベとパッキン、気室の耐圧性、気密性等、基本性能の点検を行います。
精密点検内容ページへ) 点検と同時にアフターパーツの交換も対応可能です。

修理作業

軽微な損傷(カバー布の小さな穴)の補修や、ベルクロ交換、軽微なホツレ補修等を行います。損傷の程度により修理できない場合もございます。費用を含め、製品の状態を確認後別途見積もりを提示させていただきます。修理作業の場合には、必ず精密点検を行い、製品の基本性能を確認しますので、修理費用の中には点検費用も自動的に含まれます。

修理費用についてはこちら

フローティングベストを安全にお使いいただくための注意事項

自動膨張式フローティングベストがいつでも完全な状態で機能を果たすために、 使用前の自主点検と共に定期点検を行ってください。
(ご購入後は1年に1回の点検をおすすめします。)

1:使用上のご注意

  • 製品についている取扱説明書をお読みいただき、取扱説明書に従って正しく使用してください。
    自動膨張装置を作動させた後は、そのまま使用出来ません。作動した場合は、最寄の販売店を通じて、お持ちの製品に適合したアフター交換パーツを購入し、交換してください。
  • 適用サイズ以外の人は使用しないでください。
  • 引き手を引くための力が足らず膨張作動させることの出来ない人は着用しないでください。
  • 落水時に水を感知する事により救命衣気室が膨張する水感知機能付きとなっておりますが、当該機能はあくまで補助的なものですので、万一落水された場合には、まず引き手を引いて気室を膨張させてください。
  • 自動膨張装置が自動的に作動しなかった場合は、引き手を引いて手動で膨張作動させてください。
  • ウエストタイプ(VE-351C、VF-052F、VF-352F、VF-052K、VF-053U)は、着水後、調整が必要です。安定した浮遊姿勢を得るためには、浮遊中においてベルト長さの調整や、若干の浮遊姿勢の修正を必要とします。調節・修正が不可能な場合には使用しないでください。
  • 強い雨や波で自動膨張装置内に水が浸入して膨張する恐れがあります。
  • 針などの鋭利なものや火気には気をつけてください。
  • 保管は、直射日光を避け、風通しの良い場所で重い物の下にならないようにしてください。

2:点検について

  • 使用前には自主点検を実施していただき、異常がある場合は使用しないでください。
  • 定期的な点検をお近くの販売店を通じて依頼してください。(ご購入後1年に1回の点検をおすすめします)
    ※自主点検・定期点検に関しては、上記「点検・修理について」をご参考ください。

フローティングベスト付属ガスボンベの廃棄に関するお願い

お手持ちの使用済みのガスボンベ(膨張させて、穴があき、内部のガスが抜けているもの)は通常の「不燃ゴミ」として廃棄いただけます。 しかし、未使用のボンベに関しては、そのまま捨てたり、他のゴミと一緒に廃棄すると爆発等の原因になるおそれがあります。
ご不要になりました未使用のボンベはそのままゴミとして廃棄せず、お買い上げの販売店にご持参ください。ご不明の場合はフリーダイヤル0120-861130までご相談ください。

該当製品

VF-053U、VF-051K、VF-052K、VE-051B、VE-051D、VF-351F、VE-351C、VF-052F、VF-352F、VE-190D、BP-090D、VE-351A、VF-051G、VF-251I、BP-090D(ボンベスプールセット)、BP-100A(ボンベスプールセット)、BP-001A (ボンベスプールセット)、BP-002A(ボンベ)

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